論文のExperimentalの著作物性

 科学系の論文(特に、full paper)は、通常、Abstract, Introduction, Experimental, Results, Discussion, Conclusionの順で章が並んでいます。

 このうち、Experimentalについては、誰が書いても同じ内容になりやすいという性質があります。新たな実験手法を開発し、それを用いて、今まで得ることができなかったデータを得たというのであれば、その手法に関する箇所は、従前の論文と重なることはありません。しかし、誰でもルーチンで使用している手法について、その手法を従前どおりに使用したことを記載している箇所は、それまでの論文と似てしまうことは避けがたいものがあります。
 つまり、表現の選択の幅が狭く、著作物性が乏しいのです。