2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

プロダクト・バイ・プロセス・クレーム(2)

知財高裁大合議が、プロダクト・バイ・プロセス・クレームの技術的範囲の解釈と、104条の3の抗弁における要旨認定に関する判決を出しました。 原審についてはこちら http://d.hatena.ne.jp/oneflewover/20110505/1304608700 未だ要旨しか公開されていま…

クラウドと著作権

まねきTV事件及びロクラクII事件の最高裁判決(最判平成23年1月18日民集65巻1号121頁及び最判平成23年1月20日民集65巻1号399頁)以降、クラウド(コンピューティング)のサービス事業者が著作権侵害を問われるのではないかという…

技術分野と技術的課題

進歩性の判断構造のうち、相違点の判断のステップでは、考慮要素の一つとして、主引用発明と副引用発明との間の技術分野の共通性が挙げられます。 もっとも、技術分野を上位概念化していくと、何かしらの「共通性」を見出すことが可能です。そして、考慮要素…

公然実施された発明の具体性

新規性又は進歩性欠如の無効理由において、多くの場合、主引用発明として刊行物公知発明(特許法29条1項3号)を用いますが、公知(同法29条1項1号)又は公然実施(同法29条1項2号)発明を用いることもあります(公知と公然実施(公用)とを厳密…