2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

特例法による性別の取扱いの変更の審判を受けた場合の父性及び嫡出性の推定規定の適用の可否 − 最決平成25年12月10日 −

[事案] 抗告人X1は、性同一障害者の性別の取扱いの特例に関する法律(「特例法」)3条1項の規定により、女性から男性への取扱いの変更の審判を受けました。 抗告人X2(女性です。)は、X1と婚姻し、夫であるX1の同意の下、X1以外の男性の精子…

審決取消訴訟の審理範囲

[メリヤス編機事件] 行政処分の訴訟物は、処分の違法性一般であり、個々の違法事由に限定されるわけではありません。 しかし、特許法の審決取消訴訟では、メリヤス編機事件の最高裁大法廷判決(最大判昭和51年3月10日民集30巻2号79頁)により、…

職権での無効理由通知、解決課題の認定

換気扇フィルター事件の第2次審決取消訴訟が判時2197号119頁に掲載されています。 この事件は、無効審判の2回目の審決取消訴訟です。第1次審決では、特許庁は特許を進歩性欠如により無効としましたが、その審決取消訴訟(第1次審決取消訴訟)では…