2013-01-01から1年間の記事一覧

動機づけと課題の多様性

公知発明A+Bに関し、Aの代替品としてA’が登場したと仮定します。当業者であれば、Aに代えてA’を採用し、A’+Bとすることは、容易であるはずです。 A’がAの代替品として登場する際に、A’とAとは共通の性質を有するものの(共通点があるから代替…

新規事項の追加か、進歩性における技術的意義か

明細書に、上位概念としてAの記載があり、その下位概念としてa1 − anが列挙されていたという場合を想定します。実施例にも、多数の下位概念が用いられており、その中にaiも記載されています。 設定登録時のクレームはAを規定したところ、無効審判で、引例…

「新商標」と商標法改正

昨年の年末に、商標法改正の準備のため、産業構造審議会知的財産政策部会商標制度小委員会報告書が公開され、パブコメの募集中です。 今回の改正の目玉は、商標の類型を「動き」、「ホログラム」、「輪郭のない色彩」、「位置」、「音」(総称して「新商標」…

「新規性のある構成を見出すこと」という課題

[「新規性のある構成を見出すこと」という課題の下でのサポート要件及び進歩性] サポート要件の規範には、一般に、偏光フィルム事件大合議判決の規範が用いられています。 (「特許請求の範囲の記載が,明細書のサポート要件に適合するか否かは,特許請求…